2012年 01月 28日
仏具の形
現在の寺院用荘厳仏具は、その価値から言えば簡易型と思われる程
低コスト化しています。私が仏具デザインを始めた35年前は、全国の
寺院仏具の6割以上が名古屋で作られていましたから、高級品と共に
普及品名古屋型として定着していました。
その後、低コストを求めて東北や九州でも作るように成り、台湾、韓国
中国、東南アジアへとシフトして行きました。普及品の劣化コピーの
繰り返しですから変な形の仏具も多く存在します。
仏具のカタログ等では、例えば鎌倉型という様に既製品として在庫が
有るように装っていますが殆どが受注生産で、国内製作では数週間
海外製作では三ヶ月以上納期が必要です。考えてみれば、何時売れるか
解らない物を在庫で持つはずはありません。
以前は、仏具の形の良し悪しを解る人が作らせたり、販売していましたが
時代は移り、今は売る方も既製品を売るだけの感覚です。これでは
こんな仏具を作って欲しいという要望が有っても応えられるシステムが
壊れています。
そこで仏具デザインする人が直接要望を聞き、特注仏具が得意な
製作所で作れば解決します。
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